1980〜2000年代 街撮りデコトラ写真館

小ぶりな丸型のバイザーと垂直タイプのシートデッキでクラシカルな雰囲気を醸し出す、黄金キャンターの幌馬車。純正をふたつ重ねたWバンパーや朱色で塗装されたシャシーも、とても味わい深いフォルムを導き出している。
左の黄金キャンターと同じ会社で活躍していた、前期型の角目キャンター。撮影した当時は、たしかデビューして間もない頃だったと記憶している。キャブパートはスッキリとした仕上がりながら、美しさはピカイチ。
朱色で塗られたシャシーと鏡面ステンレスのサイドバンパー、そしてM型のリアバンパーなどで美しく飾られた同車。リアバンパーの丸型と化粧板のシーケンシャルテールが、意外なるマッチングを披露している。
角マーカーを並べたバイザーとウロコステンレス製のフロントバンパーなどで力強く飾られた、蜂の巣グリルのドルフィンダンプ。バイザーの左右に装備されたヤンキーホーンも、個性的で見逃すことのできないポイント。
関西ダンプの特徴であったサイドスカートは、マーカーランプではなくバスウインカーを片側8個も取り付けてあるところに驚かされる。丸型3連のテールランプを装備したテールブラケットや、4分割の泥除けも雰囲気満点。
交差点を颯爽と駆け抜けてゆく、日産アトラスの幌馬車。谷鈑金の箱型バイザーは、当時の関西ではよく見られたアイテム。シートデッキやサイドバンパーはもちろん、グリル上部のマーカーレールもオシャレ。
飾りはキャブパートに集中しているものの、そのクオリティの高さに驚かされるエルフの幌馬車「朝壽丸」。とくに角マーカーを4段で巻いたハチマキを装備したシートデッキが、車格以上のインパクトを放つ。
当時、角目キャンターをベースにした奈良プレートのフルアート車「朝壽丸」が全国浪花会に在籍していたが、同じく奈良プレートのこのエルフは、同じオーナーの仕事車なのだろうか。おしゃれな形状のミラーステーも興味深い。
愛くるしいルックスを持つマツダポーターキャブを果敢に飾り上げた、ロンサムロードの「じゃじゃ丸」。会長車「鬼若丸」のものと思しき縦アンドンを飾る大きなシートデッキが、軽トラとは思えないほどの貫禄を見せつける。
三菱デリカを見事に飾った、ロンサムロードの「黒龍丸」。酒を運んで活躍していたデコトラであるが、なかでもキャデラックとラッセルを融合させたようなフロントバンパーが素晴らしい。トータルバランスもお見事。
クレーンを装備した特装車でありながらバイザーを装着した、シャッターグリルのレンジャー。グリルアンドンには「一度ご乗車しませんか」というユニークなフレーズが刻まれていた。バスマークアンドンも大きな効果を放つ。
キャブハシゴや純正のサイドバンパーにも角マーカーをさりげなく取り付けるという、小粋なデコレーションを展開していた同車。痛みが激しいリア周りは、ハードワークに従事する仕事車の宿命といったところか。

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